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2012.10.28
[イベントレポート]
娯楽映画の王道、コーマンズ・ウェイが観客を魅了!──10/27(土)審査委員長 特別オールナイト コーマン魂:舞台挨拶

 9日間の映画祭期間も最終日を残すのみ、最後の夜となった10月27日(土)深夜には、今回の審査委員長ロジャー・コーマンさんの偉大なる功績を振り返る特別オールナイト「コーマン魂」が開催されました。
コーマン魂

©2012 TIFF

 
 プロデューサー、監督として、約60年間にわたって、低予算でありながらも娯楽に徹した映画を作り続けてきたインディペンデント映画界の生ける“レジェンド”ともいうべきコーマンさん。監督作の『レッド・バロン』、プロデュース作の『ピラニア』(ジョー・ダンテ監督作)、『モンスター・パニック』(バーバラ・ピータース監督作)という、コーマンさんの魂を感じられる3作品が上映されるとあって、会場には深夜にも関わらず多くの観客が集まりました。
 
 会場入りしたコーマンさんを温かい拍手が迎えます。審査委員長としてのハードワークを労われると、「審査委員長としての仕事を本当に楽しませていただきました。コンペティションの素晴らしい作品選択のおかげで、審査員満場一致でグランプリ作が決まりましたよ」と答え、最終日に発表となる東京 サクラ グランプリへの期待を大いに高めました。
 
 関わった作品は実に600本以上、今回のプログラミングを務めた映画祭事務局・作品グループの田中文人さんの「この3本で本当によかったですか?」という不安には、「『レッド・バロン』は私が自分の製作会社を作る前の最後の監督作で、『ピラニア』『モンスター・パニック』はその後のプロデュース作ですから、とても満足していますよ」とにこやかに回答。「『レッド・バロン』は、ニューヨーク・タイムズ紙で“その年に公開された作品のベスト10”にも選ばれましたしね」と振り返りました。
コーマン魂

©2012 TIFF

 
 「この作品は、上流階級出身のリヒトホーフェン男爵という第一次世界大戦のドイツの優秀なパイロットを描いたものです。当時は空とカモフラージュするために機体が塗装されていたんですが、彼は騎士道を貫くために機体を真っ赤にしていたんですね。“俺と戦いたいなら赤を目指して飛んでこい”と。そして最後の戦いでは、ロイ・ブラウンというカナダの整備士出身というごく普通の人物……2つの階級が戦い合うんですね。私が描きたかったのは“騎士道の終焉”です。これ以降の戦争は、物量による大量殺戮に変わってしまうんです」
 
 他の2作については「エンターテインメント。とにかく観客に楽しんでいただきたいと意図して製作した作品です」と説明し、「1970年にはCG技術なんてありませんでしたから、『レッド・バロン』はすべて実際の撮影です。俳優を戦闘機に乗せて、飛ばせて撮影しました。すべてがリアルです」とアピール。「本当に来てくださってありがとう。ぜひ楽しんでご覧ください」と挨拶を結びました。
 
取材・文:村上健一

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