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2012.10.29
[イベントレポート]
【動画】『青木ヶ原』舞台挨拶

青木ヶ原』舞台挨拶
<登壇ゲスト>
石原慎太郎(企画/原作)
新城卓(監督/脚本)
勝野洋(俳優)
矢柴俊博(俳優)

 
動画配信は終了いたしました。
 
動画内容の書き起こしテキスト↓
 
新城 卓監督(監督/脚本):今日はお忙しい中、お越しいただきありがとうございます。ウィークディのど真ん中なので、皆さんが来てくれるかなと心配していたのですが、幸い石原さんが昨日ドデカイ爆弾(10/25:都知事辞任と新党結成宣言)をぶん投げてくれたものですから(笑)、きっと大勢集まってくれるだろうと、期待しておりました。
 
石原慎太郎さん(企画/原作):そんなもんなくても来るよ。
 
新城 卓監督:そうですか。ありがとうございました。僕はこの『青木ヶ原』っていうのは、メイ作じゃないかと思っているんですね。メイ作とは迷っている作という迷作ですね(笑)。
石原さんの描いた純愛というのは、ロミオとジュリエットじゃありませんけれども、その甘いラブロマンスじゃないんですね。どうもその、ネガティブといいますか、斜に構えたというか、非常にハードボイルドな感じがあるんですけれども、どうもこの映画はすんなり終わったような気がしてちょっと反省しております。
 
矢柴俊博さん(俳優):石原さんに初めてお会いした時に、お前は本当に幽霊みたいだなって言われました(笑)。ここにいる重厚な人生の先輩方のイメージとは違う、ささやかな作品です。新城監督はずっと今村昌平監督のチーフ助監督をされていて、現場では今村さんはこうだったというようなお話しを聞かせてくれて、僕のような若い俳優が偉大な監督のお話しを聞いて、また僕が皆さんや後輩の俳優にそういう話を伝えていくようになるのかな、と映画が伝わっていく力みたいなものを感じました。そういうことを感じることが出来た現場というのは、ストーリーなどとは別の意味でも楽しかったです。
 
勝野 洋さん(俳優):映画というのは、いつも言っていますが、やっぱりいいですね。現場もそうですけれども、映像も本当にいいと思いました。
(映画製作にも)いまは日本に少なくなってきた職人さんが集まるんですね。そしてコツコツと一歩ずつ作っていくんです。撮影当時は3月・4月で、とても寒かった。でも富士山がキレイで、日本の最高の場所で、日本一の山を見ながら、『青木ヶ原』という素晴らしい作品を撮れたということに、石原さんと監督に感謝したいという気持ちでいっぱいです。
 
石原慎太郎さん:とてもいい映画が出来て、やっぱり映画はいいなと思いました。この作品の唯一の欠点はね、僕のセリフが短いことだよ(笑)。いずれにしろ、水野(晴郎)さんじゃないけど、映画は本当にいいもんですな。私も知事をさっさと辞めて映画監督やるつもりだったんだけど、ちょっとまた道を間違ってね。この国のためにあとちょっとやりますけれども、その後は新藤兼人監督のように90(歳)過ぎても映画を撮るからね。
 
青木ヶ原

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