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2012.10.25
[更新/お知らせ]
Vol.5 『動物園からのポストカード』感想文

まつゆう*の”東京国際映画祭”ビギナーズダイアリー
 
まつゆう*
 
Vol.5 『動物園からのポストカード』感想文
 
映画祭がはじまって3本目の鑑賞。
今日は『インドネシア・エクスプレス〜3人のシネアスト』部門から、写真の第一印象で『動物園からのポストカード』を選ばせて頂きました。
http://2012.tiff-jp.net/ja/lineup/works.php?id=169
↑作品詳細、予告編などはこちらから。
 
動物と人間をめぐるシュールな寓話。
インドネシア初のベルリン国際映画祭コンペ入選作。
 
この作品は動物がたくさん出てきます。
ただただ、たくさんの動物と可愛い小さな女の子が出てくるシーンから始まり、キレイな映像と共に、動物、女の子、時にマジック!そしてまた時間と映像が流れてゆく。ノン・ナラティブな(物語がない)作品。女の子は成長して大人になって、そして動物が出てきて、綺麗な映像がまた流れていく…。
凄いシュールです。
 
私は、ノン・ナラティブ(物語がない)という言葉を今日はじめて知りましたが、こういう作品って、映像が綺麗だったり、格好良かったり、可愛かったりと見える部分での表現がかなり重要なのかな?と思いました。好みじゃないとダメでしょ?こういうのって。ちなみに『動物園からのポストカード』は動物がいっぱいだし、女の子は可愛いから、ぼーっと無心で眺めてるというのはありかも。
 
監督はQ&Aでこの映画ができた秘話として
「ずっと動物園が好きだったんだけれど、なんでこんなに動物園が好きなのか模索した結果」とおっしゃっていました。
 
来日したその日も上野動物園へ行き閉園時間まで動物園にいたそうです。
たしかに一人で動物園や公園に行ってぼーっと見てるのって私も好きだし、そういう時って無心。ノン・ナラティブな感じになるかもなぁ。
 
作品上映後、Q&Aがあり、その後『インドネシア・エクスプレス〜3人のシネアスト』に参加する3名の監督のシンポジウムがありました。
参加されたのは、世代の違う3人の監督。1961年生まれのガリン・ヌグロホ監督(中央)。1970年生まれのリリ・リザ監督(右)。1978年生まれ(私も一緒!)のエドウィン監督(左)。3人とも、ジャカルタ芸術大学繋がり。
まつゆう*
 
インドネシア映画の歴史を振り返り、一人で映画界を牽引していたガリン監督の当時のお話や、新しく開けてきた今の映画界のお話をリリ・リザ監督が。そして、今アムステルダムに映画の勉強に行っているエドウィン監督のお話など、約1時間に渡り聞かせて頂くシンポジウムでした。上映後ということでもっと短いのかな?と思ったんだけど、聴き応えバッチリ。トークショーなんかより全然長いんですね。ファンにとっては映画のチケット1枚でこんなに長くお話を聞けるというのは嬉しいはず!
 
最後に、上映作『動物園からのポストカード』のエドウィン監督から、今後のお話を。『匂いを映画で表現したいと思っている。』とのこと。ずっと面白いことばっかり言っておちゃめな人でしたけど、まさか映画で匂い!?近々映画館で香りのする映画が流れることを期待しています!出来ればいい香りでお願いします〜。
 
 
■まつゆう*
アーティスト / モデル / ブロガー / コラムニスト / プランナー
1998年より独自目線で「かわいい」をテーマにファション・ビューティ・カルチャーなどの情報発信を始め、ブログ・SNS・ストリーム中継などで活躍するデジタル時代のアーティスト。2008年には米Wired.comが「日本のセレブブロガー」の1人として紹介。Glam.comでブログが英訳・韓国語訳されている。Ustream映画番組『生シネ』(2010年~)でメインMCをつとめるなど、映画にインスパイアされたファッションやヘアメイク、雑貨についてのコラム執筆も多数手がける。著書に『iPhoneキレイ撮りカメラ入門』(共著:小学館)ほか
 
Official site : matsu-you.com
Twitter : twitter.com/matsuyou
 
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