『まつゆう*の”東京国際映画祭”ビギナーズダイアリー』
 

 
Vol.8 『観客賞』ってなんだ？！
 

第２５回東京国際映画祭の最高賞『東京 サクラ グランプリ』は、イスラエルとパレスチナの問題を背景にした家族ドラマ『もうひとりの息子』が受賞しました。
 

『東京 サクラ グランプリ』は、審査委員長を含む、国際審査委員5名によって選ばれ、受賞作品には5万米ドルが贈られます。
 

そして東京国際映画祭で、まず１番最初に発表される賞は『観客賞』です。
クロージングセレモニーに先立ち『観客賞』の発表と授賞式。そしてその後、受賞作品の上映会が行われます。第２５回東京国際映画祭『観客賞』受賞作品は私も感動した『フラッシュバックメモリーズ 3D』でした！
 

『観客賞』って、見ている人（観客）が選ぶわけですよね。
でも、実際どうやって選ばれているか知っていますか？
 

作品選考方法は、公式サイトによると
『コンペティション上映の一般観客を対象に投票を募り、もっとも多くの支持を得た１作品を表彰します。東京国際映画祭みなと委員会の協力により賞金１万米ドルとトロフィー、賞状が贈られます。』
とのこと。
 

『ではでは実際どうやって投票するの？』
と思われるかもしれませんが実は入場する時に写真の様な紙が配られるんです。
（※上の写真は事務局の方に用意して頂いた仮の写真です。）

（１）大変良い。（２）良い（３）普通（４）良くない
 

の４つの中から自分の感想を元に線の部分を手で破ります。ペンを持っていない人にも配慮されていてちぎるだけでいいようになっているんですね。うんうん、親切！

 
そして、この紙を集計し『観客賞』が決まります！！！！
集計は、最終日の深夜まで行われ深夜1時ころにはプロデューサーに連絡が行くそうです。
 

実は、今回『観客賞』を受賞した『フラッシュバックメモリーズ3D』松江監督と授賞式前日に文化庁映画週間『映画ナビゲーターズ』のトークショーでご一緒させていただき、その後みなさんで打ち上げへ！ちょうど連絡待ちの松江監督がそのお話をしてくれたのですが、私までドキドキしちゃって次の日に受賞を知った時には自分のことのように嬉しくなってしまいました。
 

また受賞者のみなさんは観客賞伝統の港区ハッピを纏うんです。
そして最後はみんなで作品を鑑賞します。
http://2012.tiff-jp.net/news/ja/?p=14646
↑ハッピを着たみなさん

 
来年は、是非コンペティション作品を鑑賞して投票に参加してみてくださいね。
清きあなたの一票を！

 
 
■まつゆう*
アーティスト / モデル / ブロガー / コラムニスト / プランナー
1998年より独自目線で「かわいい」をテーマにファション・ビューティ・カルチャーなどの情報発信を始め、ブログ・SNS・ストリーム中継などで活躍するデジタル時代のアーティスト。2008年には米Wired.comが「日本のセレブブロガー」の1人として紹介。Glam.comでブログが英訳・韓国語訳されている。Ustream映画番組『生シネ』(2010年～)でメインMCをつとめるなど、映画にインスパイアされたファッションやヘアメイク、雑貨についてのコラム執筆も多数手がける。著書に『iPhoneキレイ撮りカメラ入門』(共著：小学館)ほか
 
Official site : matsu-you.com
Twitter : twitter.com/matsuyou
 
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